"大阪都構想"結果発表へ 史上稀に見る接戦を制し「反対」確実に
17日に投開票があった大阪住民投票。大阪市を解体し、5つの特別区を設置する通称"大阪都構想"を争点としたこの住民投票、史上稀に見る熱戦となっています。
結果について速報でまとめていきます。
朝日新聞東京報道編成局やフジテレビによると大阪都構想反対多数で「否決」することが確実だと報じた。これにより橋下市長は、公約通り政界から引退することとなる。この住民投票では大阪市を存続するか否かの判断を問うものであり、大阪市を再編し大阪都を形成するという非常に重要な判断を住民は委ねられていた。(秒刊SUNDAY)
大阪都構想 結果
ここでは大阪住民投票についての結果を速報でまとめていきます。
22時35分現在
- 賛成 49.6%
- 反対 50.4%
- 開票率99%
出口調査では51.7%で賛成派が数値を上回っていましたが、反対派の数字が22時20分頃から徐々に伸びてきました。
ただ、5月初旬に行われた世論調査では賛成派は4割にも満たず、8ポイント以上の差がありました。それを考えると、賛成派の声が投票日が近くなるにつれて市民にも届いていったということでしょう。
ですが、結果としては大阪都構想は「否決」されることが確実となりました。最後の追い上げがありましたが、あと一歩届かなかった形となりました。
また、橋下氏は「否決されたら政界引退」を明言しているため、進退についても今後行われる会見で明らかになりそうです。
大阪都構想「反対」確実へ
22時35分、大阪住民投票の結果「大阪都構想」が反対多数で否決されることが明らかとなりました。
50分頃から橋下氏による会見が始まる模様です。進退についても何かしらの発言があるかと思います。
高い投票率
今回の住民投票は、期日前投票を含めた投票率が66.83%と、2011年の市長&知事選のポイントを大きく上回る結果となりました。
市民の関心の高さが伺えますね。
70歳以上「反対」圧倒的
このグラフを見る限り、反対が多数なのは70代以上だけなのに反対が賛成を上回るってのが今の選挙制度の闇を全て物語っていて何というか闇だ。 pic.twitter.com/1IODJjfxxT
— 雪華 (@setsu_may) 2015, 5月 17
グラフを見ると分かりますが、今回の住民投票は「70歳以上」が圧倒的に反対にまわった結果であると言えそうです。
これってどうなんでしょうね。個人的には、選挙権に上限を設けるべきなのかな、と感じざるを得ない結果だと思います。
橋下徹、政界引退へ
橋下氏は、自身の7年半の政治活動を振り返り次のようにコメント。
いやー、7年半、やれるところはやってきたつもり。38歳から無理してやってきたところもあるでしょうね。ちょっと公のところでお返ししなきゃという気持ちで政治の道に入った。自分なりに悔いのない政治家としてのこれまでの7年半。思う存分やらさせてもらった。こういう舞台で政治家を辞めることを言わせてもらうなんて、本当に納税者のみなさんに申し訳ないけど大変幸せな7年半だった。
個人的にはとても残念。
まとめ
「大阪市民は変化を拒んだ」という結果になりました。それでも、49%以上の市民は「大阪都構想」を指示している訳ですから、今後の動向に注目していく必要がありそうです。